Matplotlib 3次元の散布図#
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この記事では、Matplotlibで3次元の散布図を出力する方法を解説します。2次元の散布図については以下の記事を参照ください。
3次元散布図の基本#
plt.subplots()
のsubplot_kw
オプションに{'projection': '3d'}
という辞書形式データを与えることで、3次元のプロットになります。散布図とするには、さらにax.scatter()
メソッドを使います。ax.scatter()
に点のx, y, z座標を配列で与えます。以下に2点をプロットした例を示します。
import matplotlib.pyplot as plt
x = [0, 1]
y = [0, 1]
z = [0, 1]
fig, ax = plt.subplots(figsize=(6, 6), subplot_kw={'projection': '3d'})
ax.scatter(x, y, z)
ax.set_xlabel("x")
ax.set_ylabel("y")
ax.set_zlabel("z")
plt.show()
Matplotlibの公式サイトによると、以下のようにplt.figure()
とfig.add_subplot()
を組み合わせた方法が主流のようです。しかし、このサイトでは2次元のグラフと形式を揃えるため、基本的に上の記述方法で解説します。
fig = plt.figure(figsize=(6, 6))
ax = fig.add_subplot(projection='3d')
ax.scatter(x, y, z)
ax.set_xlabel("x")
ax.set_ylabel("y")
ax.set_zlabel("z")
plt.show()
なお、projection='3d'
とした場合、ax
はAxes3DSubplot
オブジェクトとなります。
print(type(ax))
<class 'mpl_toolkits.mplot3d.axes3d.Axes3D'>
マーカーの大きさ・色・種類#
マーカーの大きさはs
オプションで指定します。
fig, ax = plt.subplots(figsize=(6, 6), subplot_kw={'projection': '3d'})
ax.scatter(x, y, z, s=200)
ax.set_xlabel("x")
ax.set_ylabel("y")
ax.set_zlabel("z")
plt.show()
マーカーの色はc
オプションで指定します。c
オプションの詳細は以下の記事を参考にして下さい。
fig, ax = plt.subplots(figsize=(6, 6), subplot_kw={'projection': '3d'})
ax.scatter(x, y, z, c="red")
ax.set_xlabel("x")
ax.set_ylabel("y")
ax.set_zlabel("z")
plt.show()
また、alpha
オプションで透明度を変更できます。0
から1
の範囲を取り、値が小さいほど透明に近づきます。
fig, ax = plt.subplots(figsize=(6, 6), subplot_kw={'projection': '3d'})
ax.scatter(x, y, z, alpha=0.5)
ax.set_xlabel("x")
ax.set_ylabel("y")
ax.set_zlabel("z")
plt.show()
マーカーの種類はmarker
オプションで指定します。
fig, ax = plt.subplots(figsize=(6, 6), subplot_kw={'projection': '3d'})
ax.scatter(x, y, [1.0, 1.0], s=100, marker="o")
ax.scatter(x, y, [0.8, 0.8], s=100, marker="v")
ax.scatter(x, y, [0.6, 0.6], s=100, marker="s")
ax.scatter(x, y, [0.4, 0.4], s=100, marker="o")
ax.scatter(x, y, [0.2, 0.2], s=100, marker="D")
ax.set_xlabel("x")
ax.set_ylabel("y")
ax.set_zlabel("z")
plt.show()
カラーマップの指定#
散布図の各点の色を、値に合わせて指定できます。c
に値を、cmap
にカラーマップを指定します。
以下の例では、Blues
というカラーマップを使用しています。c1
の値が大きいほど、点の青色が濃くなっています。
x1 = range(10)
y1 = range(10)
z1 = range(10)
c1 = range(10)
fig, ax = plt.subplots(figsize=(6, 6), subplot_kw={'projection': '3d'})
ax.scatter(x1, y1, z1, c=c1, cmap="Blues")
ax.set_xlabel("x")
ax.set_ylabel("y")
ax.set_zlabel("z")
plt.show()
指定可能なカラーマップについては、以下のページを参照下さい。
カラーバーを表示する場合、plt.colorbar
を使用します。ax.scatter
の戻り値はPathCollection
というクラスのオブジェクトです。これをplt.colorbar
の最初の引数とします。また、ax
オプションにカラーバーを表示するグラフ(ここではax
)を指定します。
fig, ax = plt.subplots(figsize=(7, 5), subplot_kw={'projection': '3d'})
mappable = ax.scatter(x1, y1, z1, c=c1, cmap="Blues")
plt.colorbar(mappable, ax=ax)
ax.set_xlabel("x")
ax.set_ylabel("y")
ax.set_zlabel("z")
fig.tight_layout()
plt.show()