Matplotlib ストリームプロット#
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公開日
Matplotlibでベクトル場を連続した線としてプロットするax.streamplot
について解説します。
なお、個々の位置におけるベクトルでプロットするには、ax.quiverを使用します。
ストリームプロットの例#
ax.streamplot
を用いたベクトル場の例を以下に示します。
中心(x, y)=(0, 0)から外側に向かうベクトル場です。
import matplotlib.pyplot as plt
import numpy as np
x, y = np.meshgrid(np.linspace(-3, 3, 7), np.linspace(-3, 3, 7))
u, v = x, y
fig, ax = plt.subplots()
ax.streamplot(x, y, u, v)
plt.show()
ax.streamplot
の主な引数を説明します。
ax.streamplot(x, y, u, v)
x
: ベクトル場のx座標y
: ベクトル場のy座標u
: ベクトル場のx方向成分v
: ベクトル場のy方向成分
x
, y
は間隔が均等かつ昇順の1次元または2次元の配列となります。
2次元の配列にした場合、x
, y
は同じ要素数とする必要があります。
1次元の配列にした場合、自動的にnp.meshgrid(x, y)
で2次元配列に変換されます。
u
, v
は2次元配列となり、(2次元配列にした)x
, y
と同じ要素数にする必要があります。
線の色#
ストリームプロットの線の色を指定する方法を解説します。
ax.streamplot
のcolor
引数に、数値の2次元配列(u
やv
と同じ要素数)で色を指定します。
以下の例では、ベクトルの長さvector_length
をcolor
引数に与えています(ベクトルが大きいほど黄色に近い)。
なお、例ではplt.colorbar
を使ってカラーバーも表示しています。
ax.streamplot
の戻り値はStreamplotSet
クラスのインスタンスです。
そのlines
属性をplt.colorbar
に与えます。
vector_length = np.sqrt(u**2 + v**2)
fig, ax = plt.subplots()
streamplot_set = ax.streamplot(x, y, u, v, color=vector_length)
plt.colorbar(streamplot_set.lines, ax=ax)
plt.show()
カラーマップは以下のようにax.streamplot
のcmap
引数で指定できます。
カラーマップの一覧についてはMatplotlibのカラーマップの記事を参照してください。
また、norm
引数で色のレンジを指定できます。
matplotlib.colors.Normalize
のvmin
, vmax
で最小値と最大値を指定し、norm
引数に与えます。
import matplotlib
c_norm = matplotlib.colors.Normalize(vmin=-2, vmax=7)
fig, ax = plt.subplots()
streamplot_set = ax.streamplot(x, y, u, v, color=vector_length, cmap="Reds", norm=c_norm)
plt.colorbar(streamplot_set.lines, ax=ax)
plt.show()
線の密度#
線の密度はax.streamplot
のdensity
引数で指定できます。
値が大きいほど密度が高くなります(デフォルト値は1
)。
fig, ax = plt.subplots()
ax.streamplot(x, y, u, v, density=0.5)
plt.show()
線の表示設定#
ax.streamplot
の以下のオプションで線の表示を変更できます。
arrowsize
(float): 矢印の大きさ(デフォルト値:1
)arrowstyle
(str): 矢印のスタイル(デフォルト値:'-|>'
)broken_streamlines
(bool):True
の場合、ある線が他の線に近づくと途切れます(デフォルト値:True
)。
broken_streamlines=False
とすると、以下のように線が途切れずに描画されます。
fig, ax = plt.subplots()
ax.streamplot(x, y, u, v, broken_streamlines=False)
plt.show()