Matplotlib オブジェクト指向なグラフ作成#
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Matplotlibにおけるグラフの作成方法として、オブジェクト指向な方法とMATLAB風の方法があります。MATLABとは、Mathworks社が開発している数値解析ソフトです。この記事では、両者の方法を比較します。
オブジェクト指向な方法には、グラフの細かい調整がしやすという利点があります。そのため、当サイトでは基本的にこの方法を扱っています。一方、MATLABに親しんでいる人にとっては、MATLAB風の方法が取っつきやすいと思います。
オブジェクト指向な方法#
オブジェクト指向なグラフの作成方法の一例を以下に示します。
import matplotlib.pyplot as plt
fig, ax = plt.subplots()
ax.plot([1, 3, 2])
ax.set_xlabel("x lable")
fig.suptitle("Figure title")
plt.show()
plt.subplots()
でfig
(グラフ全体)、ax
(グラフを描画する部分)を作成しています。さらに、ax.set_xlabel("x lable")
でax
にx軸のラベルを追加し、fig.suptitle("Figure title")
でfig
にタイトルを追加しています。このように、調整している内容が分かりやすいことが、オブジェクト指向な方法の長所です。
MATLAB風な方法#
上記と同じグラフをMATLAB風な方法で作成します。基本的にplt
のメソッドを用います。
plt.plot([1, 3, 2])
plt.xlabel("x lable")
plt.suptitle("Figure title")
plt.show()
オブジェクト指向な方法と比べて簡潔な記述になります。一方、調整している対象を明示していないため、微調整を行うことは難しくなります。
ちなみに、MATLABで同じグラフを作成する場合、以下のようになります。
plot([1 3 2]);
xlabel(`x lable`);
suptitle(`Figure title`);